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Kamen Rider Battride War(7) ◆.ji0E9MT9g ◆ 当たり前のことではあるが、少し前まで病院の一部であった白い壁によりかかりながら戦況を観察していたフィリップたちにも地の石を巡る乃木たちの戦いは視認できていた。 乃木の変異した――というより本来の姿――であるカッシスがギラファアンデッドを打ち倒したときには、フィリップは――それを横で同じく見ている二人が、その状況にいたく渋い顔を浮かべているのすら気にせずに――その溢れる喜びを声に出さずにはいられなかった。 しかし、喜んでいられたのも、ほんの数舜のみ。 今まさに危惧していたモンスターがギルスに襲い掛からんとする状況を見るまでの、短い間だった。 「クッ!こんなタイミングでモンスターに邪魔されるなんて……!」 三対一という危機的状況を考えずとも、ギルスに変身している葦原涼の体力は既に限界を迎えているはずだった。 突然の奇襲を受けたことも相まってギルスという戦士がそのすぐ後ろに倒れる乃木ごと彼らに捕食されるのは最早時間の問題だった。 ギラファを倒すという大義を成し遂げてくれた二人を見殺しには出来ないと、そう逸る気持ちをフィリップは遂に抑えられなくなって。 「矢車想!頼む、葦原涼の援護に行ってくれないか、ここは僕が何とかしてみせるから」 「葦原のことなら心配いらない。あいつにはまだ〝価値”があるからな」 「――〝価値”だって?」 ただ目の前でモンスターに打ちのめされ続けるギルスを助けたい一心で懇願するフィリップに対し、やはりキックホッパーは冷静に返す。 そして浮かんだフィリップの疑問に対し、溜息を交えながら先ほどと同じ鏡を指さした。 そこには、未だ三体ものモンスターが蠢いているのがはっきりと視認できて。 「――恐らく、俺たちの誰かが葦原たちを助けに行くのを待っているんだろう。俺が行けばお前も亜樹子もあいつらの餌、お前が動けばお前が餌。つまり葦原は俺らのうち誰かを誘き寄せる餌として利用価値があるから遊ばれてるってとこだろうな」 「そんな、そんな事って……」 そういう価値があるうちはあいつらも葦原を食ったりはしないだろ、と冷静に続けるキックホッパーに対し、フィリップは反比例するかのように胸の中が熱くなっていくのを感じる。 ふと、自分も随分あの半人前探偵に影響されたものだと改めて実感しつつ、フィリップはしかし思う。 もしも、葦原涼が自分たちのうち誰かを誘き出すための餌だというのなら、乃木怜司にその価値はあるのだろうか、と。 もちろん、これは彼に対する侮辱ではない。 ただ、同じ役割を持つ人質など二人もいらないのは、こういった状況では当たり前のことである。 むしろ、片方を殺すことでこちらの動きを扇動できるのなら、乃木怜司が持つだろう役割は――。 「やめろォ!」 そう思い至ると同時、思考の渦に沈んでいたフィリップを呼び戻すかのようなギルスの悲痛な叫びが響く。 一体何事かとそちらを顧みれば、ついにギルスがその膝を地に着き、それによって生まれた隙に緑、そして金の二体のモンスターがギルスを超えて横たわる乃木にゆっくりとその歩を進めていた。 「矢車想!」 「……」 このままでは彼が食べられる、と焦りを隠せないフィリップに対し、キックホッパーはただ無言で返す。 ワームであるあいつを助ける必要などないだろう、だからじっとしておけ。 そう言外に伝えるかのような圧迫感を伴う沈黙を受けながら、やりきれない思いを胸にしかしフィリップは再びギルスを顧みた。 そこには、その身から赤い血を散らしながら、尚も立ち上がりモンスターたちに立ち向かわんとするギルスの姿。 それに、自分を助けるため、何度もエターナルに打ちのめされても立ち上がった自身の相棒の姿が重なって。 彼が目の前で戦っていたら自分はどうするだろうと、そう考えてしまった。 ――きっとその時点で、フィリップの心に、冷静な選択肢など残されてはいなかったのだろう。 ついに乃木怜司にモンスターの魔手が伸びんとする寸前、フィリップは、ようやく覚悟を決めるかのように、勢いよく息を吐いた。 「矢車想、亜樹ちゃんのこと、頼んだよ」 そんな、ありきたりな言葉だけを残して。 フィリップは真っすぐ駆け出していた。 ただひたむきに身体一つになっても敵に食らいついて悪を倒さんとする、仮面ライダーの下へ。 「ちょっと、フィリップ君!」 亜樹子は思わず――その心の中にはここで呼び止めなければ自身の壁が減ってしまうという邪な考えが含まれているが――叫ぶ。 しかし、そんな亜樹子に対し、キックホッパーは静かにその手で彼女を静止させて。 ようやくその重い体を起こしながらどこか落胆したかのように大きく溜息をついた。 「――やはりあいつは、俺達には眩しすぎる。」 ――BAT ――SPIDER 後方で行われているやり取りなど露知らず、フィリップはその手に抱いた二つのガジェットに、ギジメモリを挿入する。 すると今まで時計とカメラを模していたそれらがまるでそのまま蝙蝠と蜘蛛のような形態に変形し、今まさに乃木怜司に襲い掛からんとする二体のモンスターに襲い掛かった。 二体のメモリガジェットによる超音波と糸による攻撃でゼールたちは面食らったようだったが、次の瞬間にはまるで彼を嘲るような鳴き声を発した。 ――かかった、と言わんばかりに。 刹那、フィリップから見て右側の鏡面より、三体のモンスターが飛び出してくる。 きっと数秒の後に、自分は彼らに食い殺される。 こんな状況で、こんな無鉄砲。 褒められた行動ではないなんて、わかりきっていたはずなのに。 そんな言葉や思いが次々に沸いてくるが、しかしその実、フィリップは自分の行動に後悔はしていなかった。 (だって、半人前でも、僕は仮面ライダーだから……、そうだろう?翔太朗) きっと放送で自分の死を知ったら、彼はいたく怒り、悲しむだろう。 それを想像するのはもちろん辛いが、こんな状況で助けられる命を見捨てるような行為を取れば、その時点で自分は彼の相棒を名乗れなくなる。 それだけは、決して嫌だった。 (翔太朗、僕の好きだった、街をよろしく頼むよ……) そうして、覚悟を決めたようにその瞳を閉じて――。 ――CLOCK UP! 電子音声とともに発生したインパクトと、来るべき瞬間がいつまでも訪れないことに、思わず目を開いた。 ふと見れば、自身に襲い掛かろうとしていたゼールたちは、壁に衝突したようで煉瓦とガラス片の中でまるで芋虫のようにのた打ち回っている。 状況に理解が追い付かぬまま、フィリップはふと目線を動かし、この状況を作り出しただろう張本人を発見する。 「矢車、想……」 自身のすぐ後ろで驚いたような声をあげたフィリップを振り返ることすらせずに、代わりと言わんばかりに今までで一番大きな溜息をつく。 それを受け、乃木を襲わんとしていたモンスターたちも、今は食欲を満たすより先にこの敵を倒すべきかとキックホッパーを囲った。 五種類五体のモンスターを前にして、しかしキックホッパーは冷静そのもののまま、しかし怒りに震えるかのような声で呟いた。 「――今、誰か俺を笑ったか?」 こうして、地獄を彷徨い続けるバッタが、ついにその進軍を開始したのであった。 ――元々、彼はフィリップも乃木も助ける気など毛頭なかった、それは紛れもない事実である。 だがフィリップが死を目前に迎えているのに浮かべた安らかな表情を見たとき、そしてゼールたちの鳴き声を聞いたとき、彼は自分が無性に馬鹿にされているように感じたのだ。 何故かはわからない。誰にも、きっと彼自身にも。 そして生まれた苛立ちを思い切り誰かにぶつけるため、という理由は、彼には十分戦いに赴く理由たり得た。 苛立ちと共に彼は腰のクロックアップスイッチを押し、通常とは異なる時間軸に突入する。 そして一瞬の間にフィリップに追い付いたキックホッパーはそのまま、鏡より飛び出し彼に襲い掛からんとする白い体色のモンスターを蹴り飛ばしたのだ。 そのモンスター――正式な名称はネガゼールという――が後方より続いた二体のモンスターごと無様に壁に激突すると同時に、世界は通常の速度に戻ったというわけだ。 矢車想という男が動いた理由など、フィリップには理解どころか見当もつかない。 しかし、それでも彼が今モンスターを留めていてくれているというのは、紛れもない事実。 ならばこの状況を善しとしない手はないと、フィリップは一言だけ礼を残して駆けた。 ――亜樹子にはもちろん何らかの対処を施しているのだろうと、そう疑いもせず。 「何でいきなり行っちゃうのよ……、私聞いてない……」 そんなやりとりの遙か後方で、亜樹子は一人ぼそりと呟いた。 やはりあの男はただイカレているだけなのだ、頭のおかしい奴なのだと心中で毒づくが、その苛立ちをぶつける相手はどこにもおらず。 そうして、置き去りにされた亜樹子は、結局は所在なさげに壁に凭れ掛かるしかなかった。 ◆ 「――ウオォォォォッ!!」 雄々しい雄たけびを上げながら、ギルスは自身の下に残った最後の黒と金の体色のモンスター、ギガゼールに対峙する。 フィリップを襲おうとしていた三体のモンスターと、更に乃木に襲い掛かろうとしていた二体のモンスターをもキックホッパーが請け負ってくれたおかげで一対一の状況を作り出すことに成功する。 だが、それでも相手の持つ槍によるリーチの差を埋める手段が――パーフェクトゼクターは乃木が手に持ったまま気を失っているが、その重さ故結局意味はないだろう――ない現状、苦戦していることに変わりはなかった。 しかしそれでも、諦める理由にはならない。 あの矢車がモンスターを五体も引き受けてくれたのだ、自分がこんなところで手こずる訳にはいかなかった。 一瞬の沈黙の後、モンスターがギルスに向け突貫してくる。 向かってくるというのなら、叩き潰すだけだ、と再度ギルスが吠え――。 ――ギルスの背中を超えていった小さな恐竜のようなガジェットが、モンスターに攻撃したことで激突を回避する。 「葦原涼!無事か!?」 聞き覚えのある声に振り返れば、そこにはフィリップがいた。 なるほど彼が言っていた護身用のガジェットを飛ばし自分を支援してくれたというわけか、と納得し礼を言うより先に、ほぼ反射的にギルスは叫んでいた。 「フィリップ、俺のことはいい!それより地の石を、五代のことを頼む!」 それだけを言い残して、ギルスは再びモンスターへと猛進していく。 そしてそれを受けたフィリップも、彼がこの状況で地の石の破壊という大任を自分に任せた意味を理解し、ただ一心に駆け抜けた。 地の石を破壊し、五代の、眩い笑顔を取り戻すために。 ――そうして、少し走った後、フィリップは金居のものと思われるデイパックの中身が散乱しているのを発見する。 「草加雅人……」 その中で、目についた唯一見覚えのある支給品であったカイザドライバーに対して、彼はやはり草加雅人という男が金居に殺されてしまったらしいことを認識する。 しかし、彼には悪いが、今はその死について物思っている場合ではない。 そして改めて暗がりを探し、発見する。闇の中でなお妖しく光る、地の石を。 「これを壊せば五代雄介が……」 意を決し、近くに落ちていた手頃な岩を手に取り、力を込めて振り下ろそうとして。 ――瞬間、真横から発生したインパクトに大きくその身を弾き飛ばされたことでそれを防がれる。 どうやら突如発生した衝撃波をファングが身を挺して庇ってくれたようだ。 短い悲鳴と共にファングが病院の壁にぶつかりそのまま動かなくなったのを見てその威力に戦慄を覚えるが、瞬間聞こえてきた声に、その意識を呼び戻す。 「……チッ、余計な邪魔が入ったか」 「カテゴリーキング……」 瓦礫の中から重い体を引きずりだすかのように這い出したその黄金の怪人を見て、フィリップは思わず握り拳を作る。 そこにいたのは、五代雄介を操り、先ほど乃木怜司と葦原涼の必死の攻撃によりその身を沈めたはずのギラファアンデッドその人であったのだから。 アンデッドの耐久性の恐ろしさを改めて実感するフィリップだが、暗がりでもわかるほどその身に数多の生々しい傷が刻まれていることで、彼らの攻撃は決して無意味でなかったのだと悟る。 だが、そうやって正義による成果を実感できたのもそこまでだった。 なぜなら、どれだけ傷だらけだろうとギラファはその身を強靭な甲殻に包んでおり、また自分はファングという唯一の護身さえ失った、生身の人間なのだから。 恐らく彼がどれだけ弱っていようと、力の籠っていない剣の一振りで、自分の命はたやすく刈り取られる。 それは、変えようのない事実であった。 「――どうやら思っていたよりも仮面ライダーというのはタフらしい。君が逃げるというのなら深追いはしないよ?俺としてもこんな戦場とはさっさとおさらばしたいんでね」 どんどんとその身を死の恐怖によって固くしていくフィリップに対し、ギラファはまるで友人に話しかけるように気安く話しかける。 その言葉には、恐らくこれ以上の戦闘になるかどうか、また自分がそういった手段を持っているかどうかを見極めるという目的が含まれているのだろうが、生憎自分には今のギラファにすら対抗する術は何もない。 故に彼の言葉通りその足を仲間たちの下へと向かうため、つまりは逃げるためのものへとしようとして。 「そう、それでいい。その地の石だけ置いて行ってくれれば俺は君の命を取りはしない」 ――その言葉に、足を止める。 自分が、今ここでこの場を離れ彼に地の石を与えるという意味。 それはつまり、今この場で戦ったすべての仮面ライダー、いやすべての殺し合いに反発せんとする者の思いを無碍にすることを意味する。 あぁ、やはりこれもあの半人前の探偵のせいか、と自嘲して、しかし死の恐怖を前に、この場を離れる選択肢が自分の中から失せているのを、フィリップは確かに感じた。 地の石をただで渡すこと、それはつまりあの彼の、海東大樹ですら宝と認めた彼の笑顔を失うことを意味する。 それでは、駄目なのだ。それはきっと、この身が亡びるよりも辛いことなのだ、と彼は思った。 『――フィリップ君』 笑顔と共に自身に向けられた笑顔を思い出して、フィリップは、その足を確かにギラファと地の石との間に置く。 「変身手段すらなく、まともな戦いすら望めない状況で、なおも俺に楯突こうとするとはな、そこまで死にたいのか?」 そのフィリップの覚悟に対し、嘲笑するかのような笑いをあげるのはもちろんギラファである。 よろめきつつもなお確かに双剣を構えたギラファに対し、しかしフィリップはもはや恐怖など抱いていなかった。 むしろ沸き上がってくるのは善良な仮面ライダーを利用し、そして他者の命などどうとも思っていないこの怪人への怒りのみであった。 「――その目、あの男と同じだ」 そんなフィリップに対し、ギラファは興味深そうに呟く。 あの男、というのが誰なのか、フィリップには確信が持てない。 だがそれでも、きっとギラファの言う男もまた一人の仮面ライダーとして悪に立ち向かったのだろうとそう思った。 「……まぁいい。それなら――死ね」 先ほどまでの柔和な態度から一変、殺意を隠そうともせずにギラファは突撃する。 それに対して咄嗟の判断で懐からバットショットとスパイダーショックを取り出し放つ。 時間稼ぎ程度にはと考えたが、二体のメモリガジェットがそれぞれ放った超音波と糸は、ギラファのバリアで容易に防がれてしまう。 何か手はないかと辺りを見渡すが、見つかるのは足元の一切のツールを持たないカイザギアのみ。 だがもちろんのこと、草加雅人、乾巧の両者がどちらも常人が使用すれば死に至るといっていたベルトを使う気など毛頭起きはしない。 しかし或いは彼にただ殺されるくらいなら相打ち覚悟ででも、などという考えさえ浮かんだ、その時。 「あれは……!?」 不意に暗夜の中で輝く見覚えのある〝それ”が目に入った。 まるで、「俺を使え」とそうフィリップに言っているかのようにさえ感じて、彼は迷わず〝それ”の下に駆け出していた。 「――何?!」 狼狽えた様子のギラファをさえ無視して、フィリップは遂に〝それ”を掴む。 多くの〝仮面ライダー”が使用したそれは、本当に多様な目的で用いられた。 ある者は、愛する街の人間にも、愛する娘にさえ存在を知られぬまま町を泣かせる悪と戦い続けるために。 ある者は、かつて愛した街を壊しそこに住む住民すべてを不死として、その街の新たな希望となるために。 ある者は、奪われた自分の愛する街を、そして信頼できる相棒を取り戻すために、そして相棒を亡くしても尚愛する街を守るために。 ――ロストドライバー。 失われた左側のメモリスロットを寂しく思いつつも、しかし今の状況でこれほど心強いものもないと、フィリップはドライバーを腰に装着する。 次いで慣れた手つきで懐から取り出すのは――迷う必要などどこにもない――運命の、自身の最初の(ビギンズ)メモリ。 ――CYCLONE! 「変身!」 ――CYCLONE! ロストドライバーがそのメモリの名を復唱すると同時、フィリップの姿は一瞬で緑の戦士へと塗り替えられる。 パージした緑の結晶がその身を完全に異形のものへと変貌させ、変身の完了を告げるようにその瞳が赤く輝いた。 フィリップ自身がかつてその名を付けた、大地を、自然を守るため戦う戦士、仮面ライダーサイクロン。 その名を象徴するかのように吹いた一陣の風にマフラーを靡かせて、彼はその右手を真っすぐギラファへと向けた。 そして告げるのは、街を泣かせる悪人たちに、〝仮面ライダー”が投げかけ続けるあの言葉。 「さぁ、お前の罪を数えろ。カテゴリーキング!」 「自身の種の繁栄を望むことの……何が罪だというんだ!」 その言葉を境に、彼らの戦いの火蓋は、幕を開けた。 先ほどまでと同じく手負いと思えないほどのスピードで突貫するギラファに対し、しかしサイクロンは思う。 ――遅い。 変身したためか、それともこの姿に対して自分が抱いている安心感のためか、今のフィリップには先ほどまでと違ってギラファの攻撃が手に取るように見えた。 剣筋を縫うように躱す彼は、まるでそのままそよ風のように優雅ですらあって。 思わずといった様子でギラファが呆気に取られた隙に、そのまま渾身の後ろ回し蹴りを背面に浴びせる。 ぐぅという情けない悲鳴と共に床を転がったギラファに対して、サイクロンは必殺の構えをとる。 彼にはこれ以上この男をのさばらせておく理由など何もなかった。 ――CYCLON! ――MAXIMUM DRIVE! ダブルと同じく右腰に備え付けられたマキシマムスロットにメモリを装填すると同時、ガイアウィスパーが野太い声で叫ぶ。 瞬間全身に力が満ち、更に溢れ出したエネルギーが周囲に疾風を巻き起こした。 それを右手に収束させると、そのままサイクロンは自然と手刀の形を取った。 あぁ、翔太朗が今これを見ていたら、このマキシマムにどんな名前をつけるのだろうか。 最後の力を振り絞り立ち上がったらしいギラファがそのまま双剣を手に突進してくるのに合わせ駆け出しながら、サイクロンはそんなことを考えていた。 決して余裕なわけではない、どころか、きっと今自分は一人きりでこんな強敵に立ち向かうのが怖くてたまらないから、少しでも相棒のことを考えて気を紛らわしたいのだろう。 ならば、叫ぼう。彼の相棒として、それが少しでも悪を倒すための力となるのなら。 自分が放つのは手刀。彼がつけるだろう技の名前など、とっくのとうにわかっている。 仮面ライダーが放つ手刀、それにつけるべき名前は――。 「――ライダーチョップ!」 「シェアァァァ!!」 ――一閃。 夜の闇を照らすように交差した彼らは、そのまま少しの距離を走って静止する。 そのまま、どちらも数舜の間動くことはなかった。 刹那の後、その体を大きく崩したのはやはりギラファアンデッドだった。 それを振り返り見つつ、サイクロンはその身に確かに届かんとしていた刃を思い出していた。 彼が万全であったなら。きっと考えるまでもなく、自分と彼とで立っている勝者は変わっていただろう。 恐るべき敵であり、同時に許されざる悪であったが、しかしサイクロンは今この時ギラファを悪く言うつもりにはなれなかった。 彼が貶される要素など、少なくとも自分と彼の戦いのどこにあるというのだろうか。 彼というアンデッドは自身の種を繁栄させることのできる唯一の王として、最後まで全力で抗いぬいた、誇り高い一人の勇士であったのだから。 110 Kamen Rider Battride War(6) 投下順 110 Kamen Rider Battride War(8) 時系列順 五代雄介 葦原涼 秋山蓮 乾巧 村上峡児 橘朔也 相川始 金居 志村純一 日高仁志 矢車想 乃木怜治 野上良太郎 紅渡 門矢士 海東大樹 フィリップ 鳴海亜樹子
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デズモゾーリャに逃げられてしまった戦士たちが自分たちの事とこれからの事を話し合っていた…。 お互いの自己紹介がすみ、一段落ついたところで竜也の携帯電話が鳴り出した。 竜也「ん、親父から?何だろう?」 浅見渡「竜也か?今何処に居る?」 竜也「いま出先だけど…何の用?」 渡「うむ、バルカンベースでバダムに対抗する為の会議が開かれるのだが、残念だが私はまだ動ける状態じゃない…。 だから私の代理として、バルカンベースに行ってもらえないか?」 竜也「親父の代行で、会議に出ろって?」 渡「シティガーディアンズ内部が混乱していて、建て直しにはまだ時間がかかる。 情報が錯綜しているから、状況をまとめなければならん。お前たちタイムレンジャーにとっても、情報は必要だろう…そしてこの話は浅見家云々の話とは別次元の問題だ」 竜也「わかったよ…親父、あんまり無理すんなよ」 会話が終わり、竜也が電話を切る 竜也「俺たちは現状を知るために、バルカンベースでの会議に出席します。できれば、皆さんも一緒に来てもらいたいんですが…」 幸人「そうだな、一度情報をまとめないと動きにくいだろうしな」 走「じゃ、俺たちも着いて行きます」 竜也「バルカンベースへは俺とアバレンジャーの人達と行ってくるから、ユウリ達はコセイドン号に先に戻っていてくれないか?」 バルカンベースに行く途中、竜也はユウリ達タイムレンジャーのメンバーに提案した。 ユウリ「どうして?」 竜也「バルカンベースで会議は現在の状況を確認とアバレンジャーの人達の紹介だけだから、俺一人でも大丈夫だろ。 それよりも、コセイドン号で、時空破断装置作動に備えていた方がいいと思うんだ」 アヤセ「そうだな、敵に強襲をかける時の人数は多い方がいいな」 アヤセは、竜也の提案に賛成した。 ドモン「うむ。俺も、その意見に賛成だ。それにバルカンベースで おっさん達と顔をつきあわせるより、時空刑事のお嬢さん方と親睦を深めたいしな」 ベシ ベシ ベシ ユウリ「そうね。じゃあ、私達は先にコセイドン号に戻ってるわ」 ユウリはドモンにビンタを喰らわせて言った。 竜也「じゃあ、頼むな」 ユウリ「ええ」 ルチ将軍の008全面攻撃によって何もする事の出来ないバルカンベースの入り口前に、サー・カウラーの一味が辿りついた。 「誰だ!」 「今は立ち入り禁止だ!」 二人の警備兵が三人に銃を突きつける。 「ムン!」 カウラーはそのうちの一人に電磁ムチを振るった。 「フン、他愛も無い」 カウラーは倒れた警備兵を見ながら呟いた。 「よ、よくも相棒をやってくれたな!」 「まだやるというのか?」 もう一人の警備兵は手が震えながらも銃を構える。それにも構わずカウラーは電磁ムチを振るう。 「待て!」 その声と共に一同の目の前に平和守備隊本部から来た弾北斗が現れた。 「まだ相手がいたのか!?」 「誰だ!」 カウラーとガルタンがに弾に声を上げる。 「バルカンベースには一歩も入らせるものか、ダイナマン!」 弾はダイナレッドへと変身した。 「ここは俺に任せてくれ」 「す、すまない」 ダイナレッドは警備兵を逃がす。 「カウラー、ガルタン、ここは俺に任せろ」 「俺も大勢で一人をいたぶるのは趣味では無いからな」 カウラーとガルタンは金居に言われるまま、内部へ向かっていった。 「貴様の相手はこの俺だ」 「こいつ、異様な力を持っているぞ」 金居はギラファアンデットへと姿を変え、ダイナレッドに近づいてくる。 「くっ、ダイナ剣!」 「ほう、貴様も剣を使うのか…」 咄嗟にダイナレッドは二本のダイナ剣を構るが、 対するギラファもヘルターとスケルター、二本の剣を構える。 夕日をバックにし、剣と剣とぶつかり合いが始まった。 弾がバルカンベースへ向かった後、平和守備隊本部では剣崎たちが橘の回復を待っていた。 「剣崎君、見てよ!」 「虎太郎、こんな所で大きな声あげるなよ!」 「アンデットサーチャーがまた見れるようになったよ!」 「本当か!?」 虎太郎が慌てた表情で剣崎にノートパソコンを見せる。 「ほら、見てよ」 「本当だ、奴らに何かあったみたいだな」 太陽フレアによって超時空ネットワークが一時的に停止したことによりアンデットサーチャーも再び仕様できる様になった。 「剣崎君、バルカンベースの位置に凄い反応があるよ!」 「まさか金居たちがバルカンベースを!?」 そのまさかであった、サー・カウラーの一派が再起をかけ、バルカンベースを襲っていた。 「虎太郎、始を呼んでくる!」 「剣崎君、ちょっとまってよ!」 二人は始にアンデット出現を知らせる為、部屋を出た。 数分後、本部の出入り口で剣崎と始がバルカンベースへ向かう準備をしていた。 「睦月、お前は橘さんを頼む」 「剣崎さん、相手はあのギラファアンデットですよね、だから僕も行かなければ」 「睦月、まだ、橘さんも目覚めていない、それにアンデットに襲われる恐れもあるからここに残っていてくれ」 「剣崎さん…わかりました!」 睦月は剣崎に言われ、治療中の橘を守ることを決意した。 ヘルメットをかぶっていた始に虎太郎が駆け寄る。 「始さん、剣さん達には言わなくていいの?」 「剣さん達も自分のやるべき事をやっているし、これは俺達の戦いだ、だからあの人達を巻き込ませるわけには行かない」 始は虎太郎に静かに話す。 「始、行くぞ…」 「ああ…」 二人はそれぞれのバイクでバルカンベースへ向かっていった。 バルカンベース内に非常警報が鳴り響いた。 「何ごとだ!?」 「侵入者です!モニターにだします」 嵐山に応え、隊員がモニターに侵入者を映し出した。 「あれはサー・カウラー!」 「あの電波ジャックを起こした奴か」 モニターに映し出された黒衣の男を見て烈と吾郎は叫んだ。 「あれだけ仮面ライダーに恥をかかされたのにわざわざここへ来たのか」 イチローも声を上げる。 「今度はこのバルカンベースを狙うのか。そうそうに退出してもらおう」 そう言うと、嵐山は赤いスイッチをおした。 「ふっ、骨のない奴等ばかりだな」 守備兵の倒しつつも奥へと進むサー・カウラー、ボー・ガルダン。 と、突然、壁が降りて来て二人を閉じ込めたかと思うと 「うわっ!」 床から突風が吹き上がり、二人を外へと排出した。 突風と共に二人は海岸に吹き飛ばされた。 だが、暗黒のプロフェッショナル達は難無く着地した。 「くっ、まさかこんな仕掛けがあるとはな…」 「ここまでだ、サー・カウラー!」 「何?」 忌々し気にバルカンベースを見上げるカウラーの前に、白、赤、青の3つの光球が飛来。 「ちっ、銀河連邦警察の宇宙刑事か…」 カウラーの前に降り立った、三人の宇宙刑事を見てカウラーは鞭を構えた ダイナレッドとギラファアンデットとの戦いはパワーの差もあってかギラファの方が有利であった。 「くっ、まともにやりあったら奴の思う壺だ…」 「ふふふ、これで終わりか、ならばこれでもどうだ!」 ダイナレッドは距離を離し戦おうとするがギラファは手榴弾を投げつけた。 「これで終わりか…」 ダイナレッドが覚悟を決めようとしたとき人影が手榴弾に迫り、手榴弾が真っ二つになった。 「まだ邪魔者がいたか!?」 ギラファが人影の方を向くと刀を構えたバルイーグルが立っていた。 「シャーク!」 「うりゃぁ!」 更に猛スピードでバルシャークとバルパンサーが猛攻を加える。 「誰だ貴様らは!?」 ギラファが血相を変え三人に叫ぶ。 「教えてやろう、バルイーグル!」 「バルシャーク!」 「バルパンサー!」 「輝け!太陽戦隊!」 「サンバルカン!」 「よし、一気にトドメを刺そう!」 「OK!」 バルイーグルが他の二人に止めを刺すことを促す。 「ほう、威勢だけはいいようだな…」 ギラファも再びヘルターとスケルターの二本の剣を構える。 「喰らえ、ニューバルカンボール!」 「なんの、こんな攻撃!」 「グォォォォ!」 サンバルカンの必殺技、ニューバルカンボールがギラファに直撃し、そのままギラファは倒れた。 「倒したのか…」 ダイナレッドがギラファの方を向くと何とギラファが再生を始めた。 「あいつ、倒したはずなのに…!」 バルパンサーが指を刺しながらギラファを見る。 「俺はアンデットだから封印されない限りこの通りさ、フハハハハ…」 再生を終えたギラファが不気味な笑みを浮かべる。 「倒す手立ては無いのか…!?」 バルイーグルが落胆する。 ダイナ「くそっ、何か倒す手段はないのか?」 ギラファ「さぁ、覚悟はいいですか?」 シャーク「んっ、待てよ。倒せないなら、この地球から出て行ってもらえばいいんじゃないか?」 イーグル「んっ、そうか!」 パンサー「そうだな」 ギラファ「何だと?」 イーグル「サンバルカンロボ発進!」 シャークの閃きにピンときたイーグルはサンバルカンロボを発進させた。 「うぉっ!」 轟音と共に、降り立ったサンバルカンロボに驚くギラファ。 イーグル「サンバルカンロボ、奴を捕まえろ」 イーグルはオートコントロールで、ギラファンを捕まえさせた。 ギラファン「えーい、離せ!離さんか!」 捕まえられ、必死に抵抗するギラファ。 だが、いくら最強のアンデットと言えど、巨大ロボットの前では無駄なあがきであった。 イーグル「よし、行くか」 シャーク、パンサー「おう」 ダイナ「どうするんだ?」 イーグル「奴を宇宙にすててくるのさ」 ダイナ「なるほど」 イーグルはダイナレッドに答えると、サンバルカンロボに乗り込んだ。 イーグル「よし、発進だ!」 シャーク・パンサー「おう!」 ギラファンを掴んだままサンバルカンロボは飛び立った。 猛スピードで、宇宙空間へ飛び立ったサンバルカンロボ。 手に掴んでいたギラファは、大気圏から宇宙へと出る際の高熱により炭化していた。 イーグル「よし、ここでいいだろう」 シャーク「ああ」 サンバルカンロボは、炭化したギラファを握りつぶし塵にすると、宇宙空間にばらまいた。 イーグル「いくら不死身と言えど、これなら容易に再生はできないだろう」 宇宙空間に散って行くギラファを見ながらイーグルは言った。 シャーク「それに再生できたとしても、-270℃の空気のない宇宙空間、死ぬ事もできないまま永遠に苦しみながら彷徨い続ける、死ぬより辛い事だな…」 パンサー「そう言うと、俺達極悪人みたいだな」 イーグル「まぁ、いいさ。それより地球に戻るぞ」 サー・カウラーたちの目の前に突如として突風が起こしながら何かが横切った。 「な、何が起こったんだ…」 ギャバンがその突風の方向を見ると白い翼竜が着地しようとしていた。 「人間、ここに邪悪な気配があったゲラな」 「ああ、あの黒い服の二人の男の様だな、トップゲイラー」 トップゲイラーと呼ばれた翼竜の横には白いマスクとスーツの戦士が立っていた。 「お前は一体…」 ギャバンが白い戦士に聞く。 「俺はアバレキラー、お前達に協力してやろう、トゥ!」 アバレキラーはギャバンに頷くと宇宙刑事の方にジャンプで近づいた。 「まずは貴様から始末してやろう」 カウラーはアバレキラーに鞭を構えた。 「こいつらなんて俺一人だけで十分だ、ときめくぜ…」 「だ、大丈夫なのか…」 「黙って見ていよう」 エイリアンハンターに一人で向かうアバレキラーを見てシャイダーが不安がるが、シャリバンに見ていよう促される。 仲代はバルカンベースにうごめく邪悪な力を感じ取り、凌駕たちに先立ってバルカンベースに来たのであった。 「俺が相手だ…うおおお!」 「ガルタン、よせ」 ガルタンがカウラーの静止も聞かず二本のガルドロッドを構えアバレキラーに迫る。 「遅い…!」 アバレキラーはウイングペンタクトを構え猛スピードでガルタンを斬りつける。 「馬鹿な…この俺が…」 ガルタンはそのまま倒れる。 「ガルタン!おのれ!」 カウラーはガルタンを倒された怒りに震えアバレキラーに鞭を振るう。 「アバレモード!」 アバレキラーはアバレモードへ姿を変えカウラーの鞭を跳ね返す。 「くっ…」 「喰らえ!」 アバレキラーが一瞬でカウラーに近づき鋭い爪でカウラーを斬る。 「まさか…こんな奴に負けるとは…」 カウラーは倒れ、そのまま爆発した。 「つ、強い…」 シャリバンがアバレキラーを見て言葉を失った。 宇宙刑事の三人は変身を解き、同じく変身を解いた壬琴に近寄る。 「一体あんたは何者なんだ?」 「まぁ、ただの医者だがな…」 烈の質問に壬琴が答えるが、そっけなく答える。 「ただの医者がなんであんな奴を倒せるんだよ!」 電があたふたとした表情で聞く。 「ときめきたい、からとでも言っておこう」 「ふざけないでください、後はバルカンベースでゆっくり聞きますので」 大に促され、一同はバルカンベースへ戻っていった。 「終わったな」 「弾君、聞こえるか弾君?」 サンバルカンロボが去って行った空を見上げているとダイナブレスから夢野博士の声が聞こえてた。 「あっ、博士。お久しぶりです」 「ああ、それはそうと、どうして君がここにるんだ?」 「ここにって…えっ博士、バルカンベースにいるんですか?」 発明所にいるはずの夢野がバルカンベースにいる事に弾は驚きの声を上げた。 「私はバダムに誘拐された所を救い出されてバルカンベースに来たんだ」 「そうだったんですか」 「で、君は?」 「はい、実は研究所で大変な事態がおきまして…あっ、それよりバルカンベースに向かった連中はどうなったんですか?」 「それなら、別のヒーロー達が撃退した」 「そうですか、それは良かった。じゃあ、詳しい事はそちらで話します」 「ああ、待っているよ」 夢野との交信を終え、弾がバルカンベースに向かおうとすると所に、2台のバイクが走り込んで来た。 そう、この二人はギラファを倒すためにやって来た剣崎と始めであった。 「途中で消えたけど、確か、ここのはずだよな」 「ああ、至る所に戦いの後の形跡があるし…」 「あっ、あそこに弾さんがいるから聞いてみようぜ」 「そうだな」 そう言うと、二人はバイクから降り弾の元に駆けて行った。 「君達は平和守備隊の基地にいた仮面ライダーじゃないか」 弾は二人を見て驚く。 「弾さん、ここに来ていたアンデッドはどうしたのでしょうか?」 剣崎が弾にギラファのことを聞く。 「アンデッド?あの怪人なら片付けたよ」 「片付けたって、あいつは俺達じゃなきゃ封印できないはず。どうやって?」 「ああ、あの怪人は宇宙に捨てたんだよ」 「宇宙に捨てた?」 ギラファンを宇宙に捨てたと聞き二人は驚き唖然とした。 「ああ、不死の力を持っていて倒せないんで宇宙に捨てたんだよ。宇宙に捨てれば帰ってこれないからね」 「始、どうしよう」 「俺に聞くな」 予想だにしていない事態に二人は混乱した。 「とりあえず、戻って橘さんに相談するか」 「…そうだな」 「んっ、どうしたんだい?」 「いやぁ、それだったら、一応剣さん達に報告したいと思うので帰らせてもらいます」 二人はそう言うと、戻って行った。 「それじゃあ、俺も行くとするか」 二人の帰って行く姿を見た、弾はバルカンベースへと足を向けた。 その頃、バルカンベースにはギラファを投げ捨てたサンバルカンロボと凌駕たちを乗せたシティガーディアンズの装甲車が到着した。 地球平和守備隊本部の医務室では虎太郎と睦月が治療中の橘を見守っていた。 「剣崎君、どうして僕達を…?」 「虎太郎さん、それは俺も同じですよ」 「どうせ、僕達は役立たずだと思っているんだろう…」 二人が剣崎と始が自分達を役立たずの様に思っているだろうという事で話していた。 「そんな事はないわ」 医務室に電撃戦隊の渚さやかが入ってきた。 「渚さん…」 「剣崎さんと始さんは二人に橘さんや広瀬さんを守って欲しいと思ってあなたたちを残したの。だからあなた達は胸を張りなさい!」 さやかは母親の様に二人を諭した。 「ありがとうございます!渚さん!」 「まあまあ…」 虎太郎は思わずさやかに両手で握手をした。 と、その時、警報が鳴った。 『侵入者があらわれました、侵入者はラボの方に向かっています』 「警報…!」 さやかが虎太郎の手を振り解き医務室を出た。 「あの…渚さん…!」 二人もさやかの後を追って医務室を出た。 ラボについた三人は思わぬ光景を見た。 「あ、あの化け物は…」 睦月がラボにいた不気味な怪物を見て驚く。 「あんた、何者なの!」 「俺は冥王ジルフィーザ、ここにある代物を頂に来た」 さやかに尋ねられるままジルフィーザは答えた。 「代物って、まさか…!」 虎太郎がジルフィーザのいう代物に気づく。 「後ろにいるのは…広瀬さん!?」 睦月がジルフィーザの後ろで倒れている栞に気づく。 「この部屋にはこの女しかいなくてな、おかげで簡単に手に入れる事が出来た」 「やっぱり、グレイブのベルトだ!」 虎太郎の言う通り、ジルフィーザの手にはグレイブのベルトが握られていた。 「こいつがあればあの男を倒せる、貰っていくぞ」 「そうはさせるか!変身!」 『オープンアップ』 ジルフィーザがその場を去ろうとした時、睦月がレンゲルに変身した。 「さやか、大丈夫!」 「麻衣、あの化け物がグレイブのベルトを盗んだの!」 電撃戦隊の他の四人が駆けつけてきた。 「みんな、行くぞ!レッツ、チェンジ!」 飛竜の合図で五人はチェンジマンに変身した。 「ほう、これだけの数とはいえ俺に勝てると思うのか」 六人のヒーローが並んだ姿を見てジルフィーザが見得を切る。 「俺が行きます!」 『ブリザード』 レンゲルがブリザードのカードを装填し、ジルフィーザを凍らせた。 「ムン!」 「そんな…」 ジルフィーザは一時的に凍ったが、即座に元に戻った。 「今度は俺の番だ、デビルストーム!」 ジルフィーザが必殺のデビルストームを六人に放った。 「うわぁぁぁ!」 「きゃぁぁぁ!」 六人はでデビルストームを喰らい、変身が解かれ、倒れてしまった。 「ん…ん」 睦月が目を覚ますとそこには倒れてる栞しかいなかった。 「広瀬さん、起きてよ!」 「え…きゃぁ!」 睦月は栞をゆすり起こすと栞が驚いた。 「睦月君、まだあの化け物はいるの!?」 「そ、それが…奴にグレイブのベルトを盗まれてそのまま僕達の前から消えたんだよ」 虎太郎があわてた表情で栞に話す。 「広瀬さん、大事なベルトを取られて本当にすみませんでした」 「渚さん…でもあなた方が大丈夫でしたから安心したわ」 さやかが栞に詫びる。 「で、橘さんは?」 「そうだった、橘さんだ!」 麻衣に橘の事を聞かれ、虎太郎が橘の事を思い出す。 「そうはしていられない、医務室へ急ごう!」 飛竜は一言で一同は医務室へ向かっていった。 医務室へと来た睦月たちは無事だった橘を見てほっとした。 「奴の目的はベルトだけだったのか」 翔が橘を見てジルフィーザの行動に疑問を浮かべた。 「ああ、そうみたいだな…」 勇馬が翔に頷いた。 「ああ、ベルトの事をどう剣崎君と始さんにいえばいいか、僕どうすりゃいいだよ!」 虎太郎が半狂乱状態になる。 「虎太郎、落ち着きなよ、橘さんが無事だったんだから」 栞が虎太郎を止める。 「諜報部は今メフィストさんを探しているし…」 飛竜が深刻な顔になった。 「そうですね、今は橘さんの回復と剣崎さんと始さんが帰ってくるのを待ちましょう」 睦月が一同に提案した。 その頃、関心のジルフィーザはとあるビルの屋上でカードを見ていた。 「俺に残されたのはこの一枚のゴレムカードのみ、奴を倒すにはこれを使うしかない…そして、このベルトがある、これを使えば…」 彼は盗んだグレイブのベルトを見て復讐心に燃え上がった。 「見ていろ、インパクター・ロギア、貴様を倒すまでは俺は死なん!」 彼の仇敵、それは最愛の弟、コボルダの仇であるインパクター・ロギアだった。 そして彼はそのままロギアを倒す為、その場を去っていった。 都内の大型喫茶店、 そこに蒲生譲二が月から戻ってきた星山秀一と炎のドライブの三人の話を聞いていた。 「いろいろとあったんだね」 「ああ、おかげであのトンマにあったけどな…」 「て、てめぇ、誰がトンマだってぇ!」 天馬が秀一に突っかかる。 「トンマにトンマと言って何が悪い、それにお前の名前を呼んでいない」 「ちょっと、二人とも、譲二さんの前で大人げ無いわよ!」 「ハハハ、おねぃちゃん、一枚上手だねぇ」 未加が天馬と秀一の頭をパシッっと叩き、それを見た剣が派手に笑った。 「何故俺まで…」 秀一が後ろめたい表情でつぶやく。 「みんな、あれを見ろ!」 「一体、何があったんだ!?」 譲二が外を指差す。 外では謎の竜巻と雷が人々を襲っていた。 「よし、見に行こう!」 秀一に言われ一同は外へ出た。 「みんな、あれを見てよ!」 剣が指を刺した所には冥王ジルフィーザが立っていた。 「フフフ…インパクター・ロギアめ、探したぞ、我が弟、コボルダの仇を討たせてもらおう」 「貴様は一体何者だ!」 譲二がジルフィーザに叫ぶ。 「俺は冥王ジルフィーザ、貴様らをおびき寄せるためにここの人々を襲ったのだよ」 ジルフィーザが自信満々に高笑いする。 「どうやら俺にやられに来たようだな…」 「そうやって余裕を見せているのも今のうちだぞ…」 秀一はジルフィーザに見得を切り、ジルフィーザもニヤリと笑う。 「なら俺も協力させてくれ、奴には俺も借りがあるからな」 「どこまでもトンマだな、くれぐれも足を引っ張るなよ」 天馬もジルフィーザに向かう。 「譲二さんたちは逃げ遅れた人々を頼む、行くぞ!」 「わかった、未加さん、剣君、手伝ってくれ」 「わかったわ」 三人が救出の為、その場を立ち去ると再びジルフィーザの方を向いた。 「行くぜ、装着!」 天馬はナックルライザーを天に掲げ、秀一は変身用のカード、アルカニスでそれぞれセイザータリアスとインパクター・ロギアに変身した。 「貴様たちに面白い代物を見せてやろう…」 ジルフィーザがラウズカードとグレイブのベルトを目の前に出した。 「奴め、何をする気だ!?」 「あれって仮面ライダーのベルトじゃないかよ!」 タリアスがベルトを指差しながら驚く。 「このベルトさえあれば貴様らなんぞ一捻りだ…うおっ」 グレイブのベルトをつけようとすると電流が走りジルフィーザは吹き飛ばされる。 その反動でグレイブのベルトはジルフィーザの手から離れ地に落ちる。 「くっ、こいつは俺に扱えないというのか!?」 ジルフィーザが立ち上がりながら無念の言葉を吐く。 「一気に止めを刺そうぜ!」 「遅れだけは取るなよ」 タリアスに言われるまま、それぞれの武器、ファルコンボウとホロスナイパーを構え必殺技の体勢に入った。 「行くぞ、マックススティンガー!」 「喰らえぇぇ、バーニングファルコン!」 同時に二人の必殺技がジルフィーザに放たれた。 「何故だ…この俺が…グォォォ!」 ジルフィーザは耐えられず、そのまま爆発を起こし砕け散った。 「ロギア、これで終わりだな」 「ああ、手ごわい相手だったな…」 その爆発を見ながら二人は変身を解いた。 「おーい!」 戦いが終わり、譲二たちも二人の前にやってくる。 「もう倒したの?」 「ああ、あたぼうよ、手ごわい相手だったけどな」 天馬が未加に聞かれ調子に乗って答える。 「ふっ、やっぱりトンマだな…」 「なんだとぉ!」 秀一に言われ、天馬はまたも頭にくる。それを見て笑う一同。 「ところで君達はこれからどうするんだい?」 譲二が一同に聞く。 「そういえば新潟の妙高山って所に護国聖獣と呼ばれる怪獣が眠っていると聞いたことがあります」 「怪獣か…暴れだしたら厄介だな」 未加が護国聖獣の事を話すと、秀一が怪獣と聞いてクールな表情で答える。 「秀一さん、護国聖獣はその名の通り、平和の為に戦う怪獣だから安心して」 未加が秀一に答える。 彼女は大学のゼミで護国聖獣の事を聞いて以来、興味を持つようになった。 「悪用されたら困るからそこ行ってみようぜ!」 天馬が新潟へ行くこと提案し、一同は一路新潟へ向かうことになった。 すっかり日も落ちた頃、ギラファアンデッドを封印する事ができなかった剣崎と始めが平和守備隊本部に帰って来た。 「おい、一体どうしたんだ?」 多数の車両が行き来し、守備隊の兵士達も銃を持ち至る所に立ち騒然としているのを見て、剣崎は驚いた。 「とにかく、中に入ってみよう」 「ああ」 二人は本部に戻って行った。 剣崎と始は睦月と虎太郎から事情を聞いていた。 「そんな事が…」 「剣崎君、その化け物は無茶苦茶強くてさぁ、グレイブのベルトを取られたんだよ」 「何ぃ、睦月、お前がいて何で奴を倒せなかったんだよ!」 虎太郎が今まであった事を二人に話すが、剣崎が睦月に怒鳴りつける。 「やめろ、剣崎、所で橘さんは大丈夫だったのか?」 「奴は橘さんでは無く最初からベルトを狙っていたんだよ」 「何だって…!?」 睦月がベルトの件に関して言うと、二人は愕然とした。 「虎太郎、ところで広瀬さんは?」 「医務室で治療を受けているから安心して」 虎太郎が剣崎に聞かれると、広瀬が治療を受けている事を言った。 その頃、ロギア達とジルフィーザの戦いが行われていた場所には、グレイブのベルトがただ虚しくポツンと転がっていた。 「ほお、このベルトは…」 そのベルトの目の前に一人の男が足を止めた。 「よし…あの憎きライダー共を始末することができるぞ」 男はベルトを拾うと何処かへ去って行った。 サー・カウラー襲撃の騒ぎが収まると同時に、バルカンベースには大魔神とダイレオンが到着ようとしていた。 「よし、やっと着艦許可が出たか」 ジャスピオンは美都を通し、嵐山長官に着艦許可を要求しており、やっとの思いで許可が下りた。 「でも大魔神は目立ちません?」 と、綾奈が疑問を言う。 「何言ってんだよ、大魔神だって平和を守るために戦うヒーローなんだぜ、嵐山長官も喜んでくれるさ!」 「アンリさん…」 アンリが綾奈にフォローを入れる。 「ってそのナレーション聞いているとおいらフォロー役みたいだな、おい」 「誰に言っているんだよ?」 アンリの言葉にジャスピオンに突っ込まれる。 「そんな事言ってないで早くバルカンベースに着艦しましょう」 「そうでしたね、ハハハ…」 美都に言われ、ジャスピオンはバルカンベースに着艦した。 「侵入者だぁー!」「早く見つけろ!」 バダムの手に落ちたメルカ共和国のロボット工場では警報が鳴り響き、多数の兵士が工場中を駆け回っていた。 その工場から走って行く大きなハサミを持った一人の男がいた。 彼こそロボット管理庁から送り込まれた役人バラバラマンであった。 「課長、こちらです!」 「バラバラギャル、すまない!」 河原から彼の部下であるバラバラギャルが呼ぶ。それに応えバラバラマンは河原に向かった。 「なんとか時限爆弾は全て仕掛けてきた」 「そろそろ時間です」 バラバラギャルが腕時計を見ると、二人で工場の方を見た。そして工場が大爆発を起こした。 「課長、成功ですね」 「ああ、あとは高円寺博士に知らせるだけだな」 「ええ、急いで向かいましょう!」 二人は高円寺博士のいる場所へ向かって行った。 デビラーのいる首相室に兵士が急いで入ってきた。 「首相、ロボット工場の一軒が爆破されました!」 「何を言うのかね…」 「は…」 デビラーの言葉に圧倒される兵士。 「ここはロボットの国、メルカだ。たかが一軒爆破されても工場は国中にある。それに我々にはアトムやカラミティ、鉄面党ロボットもあるのだよ」 デビラーはニヤリとしながら兵士に話す。 「既に世界が我々に跪こうとしているのだよ。フアッハッハッハ!」 デビラーが高笑いを始めた。 ネロンガとベキラとの戦いを追えた防衛軍極東エリアでは嵐山長官からの連絡を受けていた。 極東エリアでもナンゴウ長官行方不明に関しては伝えられていた。 「ええ、ナンゴウ長官の捜索は諜報班がやっております」 オオヤマキャップが嵐山長官に経過を告げる。 「おや、オオヤマキャップ、所で端にいるのはオーレンジャーの隊員では?」 「そうですが、彼女は記憶を失っているそうです」 嵐山長官が右端にいたオーイエロー二条樹里を見つけ、イトウチーフが彼女の現状を説明する。 「樹里か、俺だ」 「あなたは…?」 樹里にオーレッド・星野吾郎が話しかけるが、樹里は思い出せない様だ。 「それなら我々のバルカンベースへ向かわせてみてはどうでしょうか?きっと彼女の記憶も戻ります」 「それならお願いします。」 嵐山長官が樹里をバルカンベースに行かせる事を提案する。それをオオヤマキャップがOKを出す。 「では直通の高速シャトルを手配いたします」 「イトウチーフ、お願いします」 樹里は高速シャトルでバルカンベースに向かう事になった。
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登場デュエリスト:インヴェルズ・ガザス(DU) 解説:レート1280 【インヴェルズ】使い。 攻略 出現条件 ストーリー:クリア後。 WCモードとの連動 パック連動 プレゼント 激レア:インヴェルズ・ギラファ レア:インヴェルズの斥候 レア:ドラゴエディア 通常:化石調査 通常:拷問車輪 通常:ドラグニティ-コルセスカ デッキ名:インヴェルズスペース 修正・50音待ち 合計40枚+09枚 上級08枚 インヴェルズ・ガザス インヴェルズ・ギラファ×3 インヴェルズ・マディス インヴェルズ・モース×3 下級25枚 インヴェルズの先鋭×3 インヴェルズの斥候×3 インヴェルズの魔細胞×3 インヴェルズの門番 インヴェルズ万能態×2 インヴェルズを呼ぶ者×3 グローアップ・バルブ 終末の騎士×2 ゾンビキャリア ダーク・グレファー×2 魔導雑貨商人×3 ライトロード・ハンター ライコウ 魔法06枚 悪夢再び×3 死者蘇生 貪欲な壺 ハリケーン 罠01枚 侵略の波紋 エクストラ09枚 A・O・J カタストル ゴヨウ・ガーディアン スクラップ・ドラゴン スターダスト・ドラゴン 氷結界の龍 トリシューラ 氷結界の龍 ブリューナク ブラック・ローズ・ドラゴン×2 ミスト・ウォーム
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メガコロニー - インセクト グレード〈1〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 6000 / シールド 0 / クリティカル 1 永:守護者 自:[あなたの手札から1枚選び、捨てる] このユニットが(G)に登場した時、コストを払ってよい。払ったら、あなたの「ギラファ」を含むユニットを1枚選び、そのバトル中、ヒットされない。 永【ソウル/ドロップゾーン】【GB1】:あなたのターン中、あなたの「ギラファ」を含むユニットすべてのパワー+1000。 フレーバー:俺は此処を守っとくんで、存分にやっちゃってくだせぇ! 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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コメント欄をギラファと分離。アヴェさんはメガコロにちょっと挿しておくだけで十分だとは思うが。メインだと使いにくい。 -- 2014-02-12 16 40 06 アイアンカッター謎採用してるが何か理由があるのか? -- 2014-02-16 00 46 24
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進「novだと? 尼曽根を襲った女の仲間か」 オルバ「ナオミのことでございますね。いかにも。わたくし共はnovの3機士。 とある目的のためにmayを訪れております」 進(3機士? つまりもう1人、novのやつがいる・・・) 進「その目的のために、尼曽根からホープを奪ったってわけか」 オルバ「その通りでございます。そして、次は・・・」 進「俺、か? 生憎と狙われる覚えはないんだがな」 オルバがデュエルディスクを構えるのを見て、進も応じる。 敵の狙いはわからない。 しかし、novの手がかりが目の前に現れたのだ。 親友の彼女のためにも、ここはデュエルで情報を聞き出すしかない、と進は判断した。 デュエル 進・オルバ「「 決 闘 !! 」」 ディアク 進 手札:5 LP 4000 場: 墓地: オルバ 手札:5 LP 4000 場: 墓地: オルバ「先攻はお譲りしましょう」 進「・・・・・・俺のターン。俺はモンスターを裏守備表示でセット。カードを2枚伏せてターンエンドだ」 進 手札:2 LP 4000 場:伏せモンスター×1、伏せ魔法・罠×2 墓地: オルバ 手札:5 LP 4000 場: 墓地: オルバ「わたくしのターン。ドロー。 このカードは、相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚が可能。 わたくしは、《TG ストライカー》を特殊召喚いたします」 進「【TG】使いか・・・ナオミはエクシーズ使いだったようだが、あんたはシンクロってわけだ」 オルバ「バレてしまいましたか。では、存分にいかせてもらいましょう。 続けてわたくしは手札の《TG ワーウルフ》の効果を発動。☆4以下のモンスターが特殊召喚に成功いたしました。 よって、このカードを手札から特殊召喚いたします」 オルバのフィールドに機械と融合した戦士と人狼が並ぶ。 オルバ「☆3の《TG ワーウルフ》に☆2の《TG ストライカー》をチューニングいたします。 シンクロ召喚! お出でなさい、《TG パワー・グラディエイター》!」 半獣半人の機械狼が光差す道を通り抜け、サイボーグ戦士が変じた☆を纏う。 光の中から現れたのは斧を持つサイボーグ戦士だ。 進「あんたは口上言わないんだな」 オルバ「執事たるもの、目立ってはいけませんから。では、パワー・グラディエイターで裏守備モンスターを攻撃いたします」 進がセットしていたのは《インヴェルズの斥候》。 漆黒の殻を持つ蟻が力強い斧によって一撃のもとに切り裂かれる! オルバ「パワー・グラディエイターは貫通効果を持っております。研ぎ澄まされた斧の切れ味、ご賞味ください」 進「ぐっ・・・!」 《インヴェルズの斥候》のDEFは0。ダイレクトアタックを受けたのに等しい。 衝撃が進を襲う! デュエルの衝撃が実際のダメージとなっていた。 進「お決まりのごとく、闇のデュエルというわけか・・・やってくれる」 オルバ「わたくしはカードを1枚セットして、ターンエンドです」 進 手札:2 LP 1700 場:伏せ魔法・罠×2 墓地:《インヴェルズの斥候》 オルバ 手札:3 LP 4000 場:《TG パワー・グラディエイター》、伏せ魔法・罠×1 墓地:《TG ストライカー》、《TG ワーウルフ》 進「俺のターン、ドロー! 俺は手札から《インヴェルズの魔細胞》を特殊召喚!」 自分のフィールドにモンスターが存在しない場合、特殊召喚できる下級インヴェルズだ。 漆黒の甲殻を持つ天道虫が登場、 魔細胞『電波投げ!』 意味もなく某電波人間の技を披露した。 進「魔細胞をリリースし、《インヴェルズ・ギラファ》をアドバンス召喚だ」 Dパッド『頑張れギラファ頑張れギラファ、頑張れギ・ラ・ファー!』 進のDパッドが勝手にナレーションを流し、ギラファノコギリクワガタをモチーフとした黒き怪人が出現! 進「ギラファの効果発動! 相手フィールドのカード1枚を墓地に送り、俺は1000LPを回復する。 パワー・グラディエイターを墓地へと送ってもらうぞ」 オルバ「破壊ではなく墓地送り、ですか。その上LP回復・・・さすがでございます」 進(余裕だな・・・俺を狙う目的も不明、飄々とした態度、なにかありやがる) 進「ギラファでダイレクトアタック!」 オルバ「リバースカード、オープンとまいりましょう。《強制脱出装置》でございます」 フリー・チェーンで使えるバウンス効果、強力な除去カードだ。 だが。 進「ならばこちらもだ。リバースカード、オープン! 速攻魔法《侵略の汎発感染》! このターン、インヴェルズモンスターはこのカード以外の魔法・罠の効果を受けない!」 オルバ「これはこれは。いた仕方ありません」 2600の大きなダメージを受け、オルバが吹き飛ぶ! 立ち上がり、眼鏡の位置を直すオルバの姿を見て進が訝しんだ。 進「あんた、その身体は・・・」 オルバ「ええ、わたくしはサイボーグでございます」 破れた執事服のあちこちから機械パーツが覗いている。 オルバ「ご存知でしょうか? novが異次元へと飲み込まれたことは」 進「ああ、そう聞いている。尼曽根の親父さんの説・・・正しかったか」 オルバ「異次元の環境は熾烈にして苛酷。吹き止むことのない異次元嵐と激しい異次元雷。 わたくし共novの民は、そんな異次元で生きていくため、皆多かれ少なかれ身体を改造するしかなかったのです」 進「・・・・・・同情を誘っているのか?」 オルバ「いえ、滅相もない。わたくしはただ事実を申し上げているのみです」 進「・・・・・・俺はこれでターンエンドだ」 進 手札:1 LP 2700 場:《インヴェルズ・ギラファ》、伏せ魔法・罠×1 墓地:《インヴェルズの斥候》、《インヴェルズの魔細胞》、《侵略の汎発感染》 オルバ 手札:3 LP 1400 場: 墓地:《TG ストライカー》、《TG ワーウルフ》、《TG パワー・グラディエイター》、《強制脱出装置》 オルバ「わたくしのターン、ドロー! わたくしは《TG カタパルト・ドラゴン》を召喚いたします。 カタパルト・ドラゴンの効果により、1ターンに1度、手札からTGチューナーモンスターを特殊召喚可能でございます。 《TG ジェット・ファルコン》を特殊召喚いたしましょう」 巨大なカタパルトを備えたドラゴンが姿を現す。 そしてそのカタパルトに機械の隼がセットされ、発射された。 オルバ「☆2のカタパルト・ドラゴンに☆3のジェット・ファルコンをチューニングとまいりましょう。 シンクロ召喚! お出でなさい、《TG ワンダー・マジシャン》!」 カタパルト・ドラゴンが光差す道の中で星を纏い、小柄なサイボーグ魔術師へと姿を変える。 ワンダー・マジシャン『ハァ!』(野太い声) 進「シンクロ・チューナー・・・こいつは・・・」 オルバ「墓地のジェット・ファルコンの効果でございます。シンクロ素材となったとき、500ポイントのダメージを。 そして、ワンダー・マジシャンの効果。シンクロ召喚に成功した時、魔法・罠カードを1枚破壊させていただきます」 守備表示で特殊召喚されたワンダー・マジシャンが腕を振るい、進の残された伏せカードを破壊した。 破壊されたのは《侵略の一手》だ。進は効果を発動しなかった。 オルバ「続けて手札より《死者蘇生》を発動、墓地のパワー・グラディエイターを蘇生いたします。 ☆5のパワー・グラディエイターに☆5のワンダー・マジシャンをチューニング!」 進「来るか・・・!」 オルバ「アクセルシンクロ! 《TG ブレード・ガンナー》!」 一瞬! 人間離れした速度で駆け出したオルバの姿が進衝突する寸前に消え、背後に現れる。 サイボーグの強化された身体機能を生かし、オルバは生身でアクセルシンクロを成功させたのだ。 緑色の装甲を持つ銃剣士が姿を現す! オルバ「バトルです。ブレード・ガンナーで《インヴェルズ・ギラファ》を攻撃!」 進「ぐわあああ!」 銃剣に貫かれ黒いクワガタ怪人が爆散、衝撃波が進を吹き飛ばした。 オルバ「これにてターンエンドでございます」 進「くっ・・・生身でアクセルシンクロとはな。やってくれる」 優雅に一礼しターンエンドを宣言するオルバ。 そのフィールドには魔法・罠耐性とリリースエスケープ能力を持つATK3300の大型モンスター。 対して進のフィールドはがら空きである。 LPこそ互角のものの、劣勢であった。 進 手札:1 LP 1500 場:《インヴェルズ・ギラファ》、伏せ魔法・罠×1 墓地:《インヴェルズの斥候》、《インヴェルズの魔細胞》、《侵略の汎発感染》、《インヴェルズ・ギラファ》、《侵略の一手》 オルバ 手札:1 LP 1400 場:《TG ブレード・ガンナー》 墓地:《TG ストライカー》、《TG ワーウルフ》、《TG パワー・グラディエイター》、《強制脱出装置》、 《TG ジェット・ファルコン》、《TG カタパルト・ドラゴン》、《死者蘇生》 進(逆境、か。これで燃えないでどうする!) 進「俺のターン、ドロー!」 逆境こそヒーローにとっては見せ場、とばかりに進は前へ出る。 背後のオルバを振り返り、 進「墓地の斥候の効果! 俺のフィールドに魔法・罠はない。よって特殊召喚できる!」 斥候『ゼクトルーパー出動!』 進「斥候をリリースして、《インヴェルズ・モース》をアドバンス召喚!」 Dパッド『シャバドゥビッタッチショウカーン! モース、プリーズ』 黒き蛾の怪人が召喚され、羽を翻す! 進「モースの効果! 1000LPを払い、相手フィールドのカードを2枚まで手札に戻す!」 モンスター効果による手札へのバウンス。 魔法・罠への耐性を持つブレード・ガンナーであってもモンスター効果は防げない。 厄介なアクセルシンクロモンスターをLPと引き換えに除去し、進の逆転劇が決まった! 進「モースでダイレクトアタックだ!」 オルバ「お見事でございます!」 衝撃にオルバが吹き飛び、進の勝利がコールされた。 汗をぬぐい、勝利に一息をつく進。 機械部分から火花を散らしつつよろよろと立ち上がったオルバを睨む。 進「あんたの目的はなんだ? なぜ俺にデュエルを仕掛る?」 オルバ「わたくしの目的はこれにて完了です。おしゃべりの時間はここまでといたしましょう」 進「なに?」 KABOOOOM! 近くの建物から突然の爆発音。 進が振り向いた視線のその先にあったのは、彼が目指していたチームXGの偽装事務所だ。 そこから煙が噴き出している。 そして、その煙を引き裂き1台のD・ホイールが飛び出してきた。 漆黒の鳥を思わせるボディを走らせる褐色の女。 ナオミだ。 進「まさか、あんた!」 オルバ「はい。わたくしの目的は、時間稼ぎ。あなたをここで足止めすることでございます」 恭しく答えるオルバの横を黒いD・ホイールが走り去っていく。 その後部には《封印の黄金櫃》を思わせる巨大な金色の箱が載せられている。 ナオミ「《異次元よりの帰還》を発動!」 ナオミがカードを発動するとその進路上の空間がひび割れ、突如として大きな穴が開いた。 周囲の空気を吸い込む漆黒の穴。 異次元へと通じる空間の穴だ。 彼女の力なのかはたまたカードに篭められた力なのか。 カードの効果を実体化してみせたのである。 そこへ煙の上がる事務所からドゥカヴニーが飛び出してきた。 ドゥカヴニー「ミスタ・ススム! ヒカリ=サンがそいつに!!」 進の姿を認めたドゥカヴニーが慌てて声を上げる。 宇宙人・ヒカリがさらわれた!? 状況を察した進が動いたときにはもう遅く、ナオミのD・ホイールが穴へと消える。 オルバ「それではごきげんよう、黒剛様」 続けてオルバもひび割れた空間へと姿を消した。 進「ヒカリを返せ!!」 世界の復元力により、急速に修復されていく次元の裂け目。 決断は一瞬だった。 進は異次元に続く穴へと消えたナオミのD・ホイールの後を追い、迷わず穴へと飛び込んだ・・・・・・。 続く
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レベル4以下のインヴェルズ インヴェルズの魔細胞 インヴェルズの斥候 インヴェルズの門番 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ万能態 インヴェルズの歩哨 インヴェルズの先鋭 レベル5以上のインヴェルズ インヴェルズ・マディス インヴェルズ・モース インヴェルズ・ギラファ インヴェルズ・ガサス インヴェルズ・ホーン インヴェルズ・グレズ 「インヴェルズ」と名のついたエクシーズモンスター インヴェルズ・ローチ インヴェルズを参照するカードインヴェルズの魔細胞 インヴェルズの斥候 インヴェルズの門番 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ・マディス インヴェルズ・モース インヴェルズ・ギラファ インヴェルズ・ガサス 侵略の一手 侵略の波動 インヴェルズ万能態 インヴェルズ・ホーン インヴェルズ・グレズ 侵略の波紋 侵略の手段 ヴェルズ・バハムート(ヴェルズ) 侵略の侵蝕感染(ヴェルズ) ヴェルズ・カストル(ヴェルズ) ヴェルズ・オピオン(ヴェルズ) 侵略の汎発感染(ヴェルズ) 侵略の侵喰崩壊(ヴェルズ) 専用デッキ 蘇りし絶対捕食者 出現条件―メインデッキを上記のカードからモンスター3枚で構成 メインデッキ 侵略の一手 悪夢再び 侵略の波紋 侵略の手段 補助デッキ インヴェルズの魔細胞 インヴェルズの先鋭 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ・ホーン インヴェルズの歩哨 インヴェルズ・グレズ アクションコンボ インヴェルズ闇波動 発動条件―スキャンしたモンスター3体が上記のカードのみ 効果-1回目のアクションリールは狭く、バーを止めた位置のリールが太くなる
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レベル4以下のインヴェルズ インヴェルズの魔細胞 インヴェルズの斥候 インヴェルズの門番 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ万能態 インヴェルズの歩哨 インヴェルズの先鋭 レベル5以上のインヴェルズ インヴェルズ・マディス インヴェルズ・モース インヴェルズ・ギラファ インヴェルズ・ガサス インヴェルズ・ホーン インヴェルズ・グレズ 「インヴェルズ」と名のついたエクシーズモンスター インヴェルズ・ローチ インヴェルズを参照するカードインヴェルズの魔細胞 インヴェルズの斥候 インヴェルズの門番 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ・マディス インヴェルズ・モース インヴェルズ・ギラファ インヴェルズ・ガサス 侵略の一手 侵略の波動 インヴェルズ万能態 インヴェルズ・ホーン インヴェルズ・グレズ 侵略の波紋 侵略の手段 ヴェルズ・バハムート(ヴェルズ) 侵略の侵蝕感染(ヴェルズ) 専用デッキ 蘇りし絶対捕食者 出現条件―スキャンしたモンスターが上記のカードのみ メインデッキ 侵略の一手 悪夢再び 侵略の波紋 侵略の手段 補助デッキ インヴェルズの魔細胞 インヴェルズの先鋭 インヴェルズを呼ぶ者 インヴェルズ・ホーン インヴェルズの歩哨 インヴェルズ・グレズ アクションコンボ インヴェルズ闇波動 発動条件―スキャンしたモンスター3体が上記のカードのみで三体目のバトルフェイズに移行する 効果-1回目のアクションリールは狭く、バーを止めた位置のリールが太くなる
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Uを目指して/世界が終わる前に ◆gFOqjEuBs6 カブトの破壊剣と、クワガタの双剣が激突した。 お互いの腕と、踏ん張る脚に振動が響き渡って、溜まらず数歩後退。 突き刺す様な視線を交差させて、黄金の仮面の下でキングが嘯いた。 「ねえギラファ、もう止めようよ。僕達が戦う事に何の意味があるのさ」 何を抜け抜けと、と金居は思う。 自分達はアンデッドだ。戦わないアンデッドに存在意義などない。 最後の勝者になって初めて、アンデッドとしての存在意義を証明出来るのだ。 にも関わらず、このスペードのキングには戦う意思がないと言う。 金居にはそれが理解出来なかったし、理解するつもりも無かった。 故に、無言のうちに双剣を振りかざし、再びキングに肉薄する。 「シェアッ!」 だが、コーカサスは微動だにしない。 ギラファが振り下ろしたヘルターは、コーカサスに触れる前に盾に阻まれた。 ならばとばかりに、矢継ぎ早にスケルターを振り上げるが、それも通りはしない。 繰り出した攻撃は尽くコーカサスの盾に阻まれ、無駄に火花を散らすだけだった。 「はぁ……僕達に戦う意味がないって言ったのは、ギラファじゃないか」 「ああそうだ……確かにあの時点では俺たちに戦う意味など無かった……!」 「今だって無いよ。だって、そもそも僕に君と戦う意思がないんだもん」 ギラファの剣を盾で弾き返して、コーカサスが告げた。 「戦う気が無いならそれまでだ。この場で俺が封印してやる」 そう、あの時は確かに自分に他のアンデッドを封印する術は無かった。 故にライダーシステムに頼るしか無かったし、アンデッド同士は結託するのが得策かと思えた。 だけど、今は違う。今は、この会場の中に居る限り、この男を封印する術が、自分にはある。 この場で力でねじ伏せれば、それだけでキングを封印する事が出来るのだ。 だからこそ、金居はこの場で何としてもキングを封印する。 その為に剣を振り続けるのだが―― 「別にいいよ。ギラファが僕を封印したいなら」 「何……?」 予想外の言葉に、振り下ろす双剣が止まる。 封印された時点で、アンデッドとしては死んだも同然。 確かに封印された後も何らかの形で現実世界に干渉する事は可能だ。 だが、それでも封印前と比べれば殆どの行動が制限されるし、封印されるメリットなど無い。 故にキングの言葉を戯れ言と切り捨てようとした、その瞬間だった。 おもむろにデイバッグに手を突っ込んで―― 「ほら、これあげるよ」 「これは――!!」 三枚のカードを、ギラファに向かって乱暴に投げつけた。 それらは全てギラファの黄金の胸板に当たって、はらはらと舞い落ちる。 落ちたカードを手にとり、その絵柄を確認した所で、ギラファは驚愕した。 それはギラファも良く知る、自分達を封印する為のラウズカード。 鎖だけが描かれた、何も封印されていない状態のそれの名は。 「これは……プロパーブランクのカード……! 何故貴様がこれを!?」 「ボーナス支給品って奴だろうね。別にいらないから、ギラファにあげるよ」 仮面ライダー達はこのカードを使い、アンデッドを封印し続けて来た。 それが何を意味するのか――つまりは、このカードさえ持って居れば、金居もライダーと同じ様に戦えるという事。 といっても、今手元にあるプロパーブランクに対応しているのは、三体のアンデッドだけのみ。 それぞれのカードに記された記号は、スペードのK、ダイアのK、コモンブランクで計三枚。 そう、この会場で殺し合いに参加させられていた三体のアンデッドに対応しているのだ。 故に、この瞬間から金居は、元の世界に戻ってからでも、キングを封印出来るのだ。 「これで俺はいつでもお前を封印出来る。お前は何が望みなんだ?」 「別に何も。僕は楽しければそれでいいからさ」 嘲笑う様に告げて、キングの装甲が音を立てて消失した。 そこに居るのは、最強のアンデッドなどでは無く、只の一人の少年。 煩わしそうに黒の仮面とマントをその場に脱ぎ捨てて、髪の毛をかき上げる。 微かに日が昇り始めた雑木林の中で、風に靡く赤いジャケットは酷く浮いて見えた。 ともあれ、変身制限が掛けられたこの会場で、自ら変身を解除するのは、自殺行為。 この場でキングを殺せば、ブランクを持った金居に敗北はあり得ない。 「僕はバトルファイトなんてどうだっていい。だから別に封印されたって構わない」 「解せないな。なら、お前は何のために今まで戦い続けて来た」 「だ、か、ら、言っただろ? 楽しければそれでいいってさ」 呆れた様に笑いながら、キングがのたまった。 プロパーブランクのカードを矯めつ眇めつして、考える。 こいつは本気で自分と戦う気など皆無なのではないか、と。 もっと別な何かを考えて、その上で金居に協力を持ちかけているのではないか。 少しでも情報を得たい現状、キングを信じて、話を聞くくらいはしてやってもいいのではないか。 「いいだろう。お前の考えを聞いてやる」 そこまで考えて、ギラファアンデッドは黄金の装甲を解除した。 それから一時間足らず。 二人は現状の情報交換を行った。 といっても、この会場で起こった出来事にそれ程興味は無い。 二人が今何よりも優先して行わなければならない情報は、主催についてだった。 金居がこれまで主催側とコンタクトを取っていたという事実を知って、キングは神妙に頷いた。 「なるほどね。実は僕もプレシアから情報を与えられてたんだ」 「情報、だと……?」 「ま、簡単に言うと参加者全員の詳細情報って所かな」 だから金居がワームのボスの時間停止に負けた事も知っている、と続けた。 それを知っているという事は、キングの時間停止を利用しようとしていた事も知られているのだろう。 となれば、キングに対してこの会場に来る前の出来事を隠し通す事はほぼ不可能と考えていいだろう。 だが、何故カテゴリーキングの二人にだけ主催側とのパイプが用意されていたのか。 今度はそんな疑問が残る。 「もしかしたら、プレシアは僕達をジョーカーとして利用しようとしてたのかも知れないね」 「やめてくれないか。仮にそうだとしても他の言葉を使って貰いたいな」 「あっはっは、そっか! ギラファはジョーカーと因縁があるんだっけ!」 キングの言うジョーカーとは、奴――相川始――の事では無い。 そうと分かってはいるのに、金居の中で言い様の無い嫌悪感が湧き起こる。 全ての生命を滅ぼす奴を、自分達の存在意義を無にする奴を、金居は認めたくはなかった。 冗談であったとしても、全ての生命の宿敵と同じ名前として利用されるなど考えたくもない。 「とにかく、そこまで殺し合いを促進させておいて、この終盤でこうも簡単に首輪を解除させるのが解せない」 「それなんだけどさ、多分プレシア死んじゃったんじゃないかなって僕は思うんだけど」 「お前もそう思うか」 それに関しては、どうやらキングも同じ見解らしかった。 プレシア死亡に至るまでの考察は、今まで何度も考えた通りだ。 定時放送が不自然に10分送れた事。首輪が突然解除された事。 それらから考えるに、少なくともプレシアの身に何も起こっていないとは考え難い。 「プレシア自身も、多分48時間くらいがタイムリミットだと思ってたんじゃないかな。 でもそのタイムリミットが来る前に、この殺し合いは誰かに乗っ取られちゃった。 なら、この殺し合いはどうなるのかな? 次の放送はあるのか、それとも……」 「下手をすれば俺達はこのまま、この世界ごと捨てられる可能性もある」 「ははっ、相変わらず察しがいいね、ギラファ」 首輪が無い意味、もう何を話そうが盗聴される恐れは無い。 二人は堂々と各々の見解を語り合い、一つの答えへと結び付けて行く。 カテゴリーキングの二人の考察はだいたい同じで、自分達が危機的状況にある事に繋がってゆく。 「だとすれば……拙いな。この世界と心中だけは避けたいが……」 「ギラファ、一つ聞かせて欲しいんだけど、君はこの戦いで何を求めていたのさ? まさか何も考えずに殺し合いに乗ったら元の世界に帰れるなんて馬鹿な事考えてた訳でもないだろ?」 当然だ。 ギラファの目的は、二度とこんな殺し合いに巻き込まれない様にする事。 その為に主催であるプレシアに従ったフリをしながら、最終的にはプレシアを殺す。 主催側を完全に叩き潰して、完全にこんな殺し合いからはおさらばする。 それが目的だったのに、当面の敵が見えなくなってしまった。 それを告げると、キングは愉快そうに笑って、嘯いた。 「やっぱり僕の思った通りだ! ギラファならそういう事考えてると思ってたよ!」 「だが、今となってはもう、それを考えた所でどうしようもない」 「どうかな? まだ出来る事はあるかも知れないよ」 「何……?」 不敵に笑うキング。 それからキングの主導で、もう一度二人の行動を洗い直した。 二人の行動に共通していたのは、この会場の中央部へ赴いた事。 場所は違えども、二人は共通した魔法陣を目撃し、それで移動を行った。 キングが知っている魔法陣は、確かに地上本部の頂上にあった筈だ。 なのに、地上本部倒壊後には地下へと転移していた。 「プレシア達は、どうしても魔法陣が必要だったのかな?」 「そうだとして、それが何になる? この世界が放棄されれば魔法陣など関係ないだろう」 「うーん、それはそうなんだけど、どうしても気になるんだよね」 わざとらしく顎に手を添えて、考える素振りを見せるキング。 魔法陣がどうなろうと、今更そんな事は大した問題では無い。 今はどうやってここから脱出するか、が重要なのだ。 「もしかしたらさ、その魔法陣、逆転の切り札になるかも知れないよ」 「何……どれはどういう事だ?」 「だって、どうしてもその魔法陣が必要だったとするなら、何の為に必要だったと思う?」 「知るか。この殺し合いの裏方の都合など……」 「なら、なんで必要な魔法陣を作りなおした直後に、あそこを禁止エリアになんてしたんだと思う?」 金居の中で、確かな疑問が芽吹いてゆく。 キングの言う通りだ。どうしても必要で魔法陣を作ったのだとしたら、そこを禁止エリアにする理由は何だ? どうせ禁止エリアにするつもりなのなら、魔法陣など作らずともそのまま捨て置けばいいのではないか? ならば、何故だ。何故奴らはもう一度魔法陣を作り直したのだ。 殺し合いを続ける上で、どうしても必要だったから? 「どうせ首輪ももう無いんだ、ここでじっとしてるくらいなら、ちょっと行ってみない? 気になるんだよね、どうしても」 「構わないが……お前はそこへ行ってから、どうするんだ」 それだけが気掛かりだった。 キングは殺し合いには興味がないから、封印されても構わないとのたまう。 だけれど、地上本部に向かった後どうするのか、明確なビジョンは未だ見えない。 だから不安要素を今のうちに消しておくためにも、金居はキングに質問した。 「そうだなぁ……仮に魔法陣が必要だったとして、ギラファは何の為に必要だったと思う?」 「具体的にはわからないが、会場と主催側を繋ぐ何らかのパイプとして必要だった……とか、そんな所じゃないか」 「ま、そうなるだろうね。もしもそれで主催側の本拠地に乗り込めたなら、さ」 口角を吊り上げて、心底楽しそうに続ける。 「僕は、プレシアの力が、欲しい」 「何だと……?」 それは、キングが初めて告げた、「楽しむ」以外の欲望。 否。それも元を辿れば、楽しむ為の過程に過ぎないのかも知れない。 金居の神妙な視線と、キングの愉快気な視線が交差して、キングは語り出した。 「だって凄いじゃないか。プレシアはこんなにも沢山の世界に干渉する力を持ってる 考えてもみなよ。その力と比べれば、僕達の世界のバトルファイトなんて取るに足らない。 無数に存在する世界を全部、自分の自由に出来るとしたら、こんなに素敵な事は無いよ!」 「お前は、バトルファイトで優勝する事よりも、その力を望むのか……?」 「当然さ。だって馬鹿馬鹿しいんだよね。あんなちっぽけな世界で争い続けたって、僕は満足しない。 ワームや人間達に邪魔されながらも頑張って戦い抜いて、世界を作り変えて、自分だけの楽園を創る? ……馬鹿馬鹿しいよ。そんな事をするくらいなら、まだ何が起こるか分からない理想郷に、僕は賭けたいんだ」 それがキングの考えだった。 思えば、この男は初めて出会った時にもそんな事を言って居た気がする。 この男は、際限なく戦い続け、勝者を決めるだけのこの戦いに嫌気が刺していたのだろう。 だから、「楽しむ」為に他者を利用し、全てをブチ壊して、何もかもを破滅させようとしていた。 そんなキングに舞い込んだチャンス。全ての世界を自由に出来るという、途方も無い程の力。 仮にそれが得られなくとも、それに賭けて動いてみるのは、十分楽しいゲームなのだろう。 だからキングは、この新しいゲームを攻略する為に、金居に話を持ちかけた。 そこまで分かって、金居はキングに向き直った。 「いいだろう……確かに、世界が無数にあるなら、どちらかの勝者を決める必要などない」 「そうそう。きっと僕達二人でだって持て余すくらい、世界は沢山あるんだ。 なら元の世界のバトルファイトにこだわる必要なんてない。君があの世界にこだわるなら、君の好きにすればいい。 仮にもしも僕の憶測が外れて、他の世界を手に入れられなかったとしても、それは単に僕がゲームオーバーってだけ。 その時は、君が僕を封印して、元の世界に帰ってくれればいい。君にとって、デメリットはないだろ?」 確かに、キングの言う通りだった。 基本的にキングは、自分の封印に関しては元々こだわっていない様子だった。 となれば、ブランクのカードを持っている今、この男を封印する事はそれ程難しい事では無い。 それよりも寧ろ、キングの話に乗って、何らかの時間停止に対抗する手段を得た方が得策だと思える。 ワームのボスにリベンジを果たした上で、金居は自分のバトルファイトで優勝する。 それさえ出来ればいいのだから、二人の利害は一致している。 「分かった……次の放送まで時間もそれ程残されてはいない。とっとと地上本部跡地へ向かおうか」 「あっ……ちょっと待って」 不意に、キングが神妙な面持ちで金居を遮った。 次の放送があるかどうかも分からない今、ここでじっとしていたくは無い。 少しでも可能性があるなら、一刻も早く行動に出たかったのだが――。 「あれ、見てよ」 キングが指差したのは、彼方の空。 普通の人間よりも圧倒的に強力な視力を持った金居には、それが見えた。 日が昇り始めた空を駆け抜ける、一台の巨大マシンと、一匹の巨大な竜。 それから魔法で空を飛ぶ女が一人と、竜の背には点々と人間の影も見えた。 そして、奴らが向かっている方向は、恐らくは会場の中央方面。 「ほう……どうやら奴らも考える事は同じだったようだな」 「はは、ギラファ、これで尚更行く用事が出来たね」 生き残った参加者達が、こぞって地上本部に向かっている。 このまま先を越されて、奴らだけ脱出などされては、堪ったものではない。 また、一緒に脱出したとしても、元の世界に帰れば、高確率で仮面ライダーは敵になる。 ならばこの会場が朽ち果てる前に、奴らをこの手で倒しておくのも悪くは無い。 「これが、この場での最後の戦いになるか……?」 「さあ、どうだろうね。ここまで来たら流石の僕にもわかんないや」 恐らく、嘘は言って居ないのだろう。 地上本部に何があるのかは分からないが故に、キングにも今後の想像は出来ない。 当然の事だ。だけれど、キングの性格を考えれば、奴らと一緒に脱出など考えている訳も無い。 こいつの事だ。どうせ最後のお楽しみとか何とか言って、あの参加者共で遊ぶつもりなのだろう。 それを止めるつもりも、邪魔するつもりもない。奴らがどうなろうが知った事は無いからだ。 「だが、どうやって向かう? 徒歩じゃ追い付けないぜ」 「大丈夫だよ。移動手段なら、ある」 いいながら、デイバッグを逆さにした。 ぐぐっと、口を前回まで広げて、そこから何かを取り出そうとする。 このデイバッグには、質量などという物は関係ない。何だって収納できる、魔法の鞄だった。 どんな原理か想像も出来ない鞄の中から、金色の何かが音を立てて落下を始める。 「これは……」 それから間も無くして、それは完全に姿を現した。 金色と黒のボディを輝かせて、どすんっ! と音を立てて現れたのは、一台のバイク。 SMART BRAINのロゴを輝かせて、特徴的なフォルムを見せつけるそれは、仮面ライダーの乗り物だ。 金居は見た事がなかったが、左側にサイドカーを装着したそのバイクの名は、サイドバッシャー。 それをどうしてキングが持っているのか。そんな疑問を口にする前に、荷物の整理をしていたキングが口を開いた。 「ボーナス支給品、って奴だろうね。多分クアットロを殺した時の奴。 ずっと気付いてたんだけど、使い道がないからそのままスルーしてたんだよ」 「まさかこんな所で役に立つとは……とんだご都合主義だな」 呆れたように笑って見せるが、これ程の僥倖は無い。 仮面ライダーのマシンを使えば、圧倒的なまでの加速が可能だ。 これを使えば恐らくは、奴らに追い付く事だって可能。 「さあ、準備完了。運転は僕に任せてよ」 邪魔な荷物を全てその場に置き去りにして、キングが運転席に跨る。 ならば自分もとばかりに、自分の持つ余計な荷物を全てその場に捨て置いた。 思えば自分も余計な荷物を持ち過ぎて、やたらとデイバッグの中がごちゃごちゃしていた様に思う。 「俺の方も準備は出来たぜ」 それからややあって、金居もサイドカーに乗り込んだ。 それを確認したキングは、サイドバッシャーにエンジンをかける。 ドルルルル! と轟音を響かせて、サイドバッシャーのライトに眩い明かりが灯った。 ライトの光に照らされた一本の道。それは、これから二人が歩むたった一つの道のりだ。 この先に、果たして何が待って居るのか。 最後の戦いか。はたまたそれ以外の結末か。 全ての世界を手にするか、何も得られずに終わるか。 終わる世界を前に、二人の道化は最後の戦場へと赴く。 まだ見ぬ理想郷を目指して――。 【2日目 早朝】 【現在地 D-9 雑木林】 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】健康 【装備】サイドバッシャー@魔法少女リリカルなのは マスカレード、キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、ハンドグレネード×4@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ラウズカード(ハートのA、3~10)、 RPG-7+各種弾頭(照明弾2/スモーク弾2)@ACE COMBAT04 THE OPERATION LYRICAL、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:この戦いを全て無茶苦茶にし、主催を乗っ取る。 1.地上本部へ向かい、魔法陣を調べる。 2.地上本部に集まった参加者達で何か遊んでみる……? 3.楽しむ事が出来たなら、最終的に金居に封印されても構わない。 【備考】 ※キングの携帯電話には『相川始がカリスに変身する瞬間の動画』『八神はやて(StS)がギルモンを刺殺する瞬間の画像』『高町なのはと天道総司の偽装死体の画像』『C.C.とシェルビー・M・ペンウッドが死ぬ瞬間の画像』が記録されています。 ※全参加者の性格と大まかな戦闘スタイルを把握しています。特に天道総司を念入りに調べています。 ※十分だけ放送の時間が遅れた事に気付き、疑問を抱いています。 ※首輪が外れたので、制限からある程度解放されました。 ※キングが邪魔だと判断した支給品は全て捨てました。 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康 【装備】バベルのハンマー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~ 【道具】支給品一式、砂糖1kg×5、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、デザートイーグル(4/7)@オリジナル ラウズカード(ハートのJ、Q、K、クラブのK、ダイアKのブランク、スペードKのブランク、コモンブランク)@魔法少女リリカルなのは マスカレード ランダム支給品(ザフィーラ:1~3)、マッハキャリバー@魔法少女リリカルなのはStrikerS ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、クレイモア地雷×3@リリカル・パニック 【思考】 基本:ゲームからの脱出、もしくは主催の乗っ取り。 1.地上本部へ向かい、魔法陣を調べる。 2.地上本部に集まった参加者に利用価値がないなら容赦なく殺す。 3.最終的にキングが自分にとって邪魔になるなら、自分の手で封印する。 【備考】 ※放送の遅れから主催側で内乱、最悪プレシアが退場した可能性を考えています。 ※首輪が爆発しなかったことから、主催側が自分達を切り捨てようとしている可能性を考えています。 ※最早プレシアのいいなりに戦う事は無意味だと判断しました。 ※首輪を外したので、制限からある程度解放されました。 ※金居が邪魔だと判断した支給品は全て捨てました。 【全体の備考】 ※以下の支給品をD-9 雑木林に放置しました。 ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル、ゼロの衣装(予備)@【ナイトメア・オブ・リリカル】白き魔女と黒き魔法と魔法少女たち おにぎり×10、菓子セット@L change the world after story、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎 いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、顔写真一覧表@オリジナル、ガムテープ@オリジナル トランシーバー×2@オリジナル、トランプ@なの魂、正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)@オリジナル 首輪の考察に関するメモ、レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(アグモン、アーカード、シグナム) かいふくのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、デイバッグ×8 Back Revolution 時系列順で読む Next Round ZERO~AMBITION SECRET(前編) Back Revolution 投下順で読む Next Round ZERO~AMBITION SECRET(前編) Back Masquerade キング Next Round ZERO~AMBITION SECRET(前編) Back Masquerade 金居 Next Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)
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《殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオン》 効果モンスター 星8/地属性/昆虫族/攻3800/守3500 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地・手札・フィールド上に存在する 「クワガタ・アルファ」「クワガタ・ベータ」「クワガタ・ガンマ」を 1体ずつゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。 守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。 Part13-79 ☆幻魔ネタの人の鑑定結果 本人は文句なしに強いのでパーツをどう落とすかが問題。 高等儀式術はもちろん、雑貨商人まで使ってさっさと出してやろう。 《巨大化》して一撃必殺を狙おうぜ! 関連カード クワガタ・アルファ クワガタ・ベータ クワガタ・ガンマ モンスターが墓地でもよい、必要モンスターがバニラとくれば《高等儀式術》。このカードを利用すれば速攻で召喚が可能。貫通能力を生かせる強大な攻撃力……これはまずいかな。 -- 地竜 (2007-06-12 18 15 26) このモンスターガ戦闘デ破壊 -- グレード・コア (2009-07-23 15 57 53) 名前 コメント